本日入庫の大型ダンプ。
ホイールを止めているナットがありますが、
そこから放射状に黒い筋が見えてますね。
このことを我々の業界では
「錆汁(さびじる)」
と言います。
ホイールナットが緩むと
ナットとホイールの間に隙間ができてしまいます。
そこに雨が入ると鉄やさびの混ざった液体となり、
タイヤが回転することで上記の写真のように
放射状のシミができます。
この「錆汁」が確認されたら、
ナットが緩んでいる可能性がありますので
すみやかに増し締めを行ってください。
幸いなことに今回の車両は緩んではいませんでした。
ホイールの当たり面とナットの当たり面の間に
長年の使用による摩耗によって隙間ができ、
そこを水が通ったためかと思われます。
今回は結果オーライでしたが、
ナットが緩み気味の車には
かなり多く出くわします。
走行中にタイヤが外れたら、
自分のみならず人の命を奪うこともあります。
もちろん、仕事も無くなってしまいます。
「空飛ぶタイヤ」って映画がありましたけど、
加害者も被害者も大変な目に遭います。
「こまめに点検」を心がけていただくと安心ですよ。