こんにちは!
「外航船員」と聞いてもほとんどの方がピンとこないでしょう。
ピンときた方は...大好きです。LINE交換しましょう!
なんて...
では、「海運」と聞いたらどうでしょう、海(うみ)で船を使ってモノを運(はこ)ぶ業界をいいます。
そのとき、世界航路(外航)で船に乗って船の運転や機器のメンテナンスを行う仕事が海運業界の一般的な外航船員となります。
私は現在学生ですが、2024年4月より国内の外航海運会社に就職し、自社養成の外航船員候補生として2年間の養成期間を経て外航船員になります。
この記事では海運の外航船員について、簡単に紹介したいと思います。
休みが長い!?
私が就職活動中にこの仕事に出会ったきっかけは「休みの長さ」です。
なんとまあ不純な動機でしょう。一見そう感じてしまうように思われてしまいますが、正直に面接でも伝えました。
海運大手三社(日本郵船、商船三井、川崎汽船)を例にとってみるいと、それらの会社で働く外航船員は基本的に数か月の長期休暇が与えられます。
なぜなら、海上勤務中は数か月船に乗り(たまに寄港地に上陸できます)船に乗っている間はほぼ毎日仕事をしているためです。
普通の会社員の週末休みがまとまってとれるようなイメージがわかりやすいでしょうか。
私は、学生生活で経験した夏休み・冬休みを就職後も継続し、趣味の旅行や新しいことをがっつり始める期間が欲しかったのでこの仕事が就職活動時の第一志望であり、実際に内定を頂きました。
投資家目線では、とてつもない節約
投資家にとって資産を増やすために最も必要なこと、それは「節約」だと考えています。(私見)
投資家の皆様はの中には日々の生活費をいかに抑え、新NISA等の投資に充てる金額を増やす努力をされている方が多いのではないでしょうか。
この点、実は海運の外航船員はこれほど節約できる仕事はないのではないかと思ってしまうほど節約できます。
なぜなら、
海運の外航船員は海上勤務中、実家が自宅扱いになる上に船上生活費がほぼかからない
からです。
船上では法律で決められたレベルの食事が保証され、部屋の掃除をしてくれる専任の方さえいらっしゃいます。
しかしながら、生活費としてかかる支出は船上ではスマホの通信費・サブスク費用くらいです。支出としては寄港地でモノを買う、観光する際の費用のみです。
その上、実家を自宅扱いにできるため、水道光熱費といった請求もありません。
給料はどうか
例として、三大海運会社の給料を参考にしてみます。
いずれも2023年3月期の有価証券報告書から参照した値です。(タレントスクエアの記事を参照)
海運会社では陸上職(営業等)、海上職(外航船員)に職種が分かれますが、海上職の方が少し給料が高いため、上記平均年収の少し上くらいの収入が見込めます。
投資の資金としては十分すぎますね!
外航船員の注意点
就活中の学生には特に注意してほしいことがあります。
ここまでの話をきくと、ポジティブな印象で頭がいっぱいになっている方もいるかもしれません。
しかしながら、いいことだけではなく、外航船員になる上で注意しておくことがあります。
それは、
- 海上勤務中は数か月船に乗り、家族や友達に会えない。冠婚葬祭に出席できないこともある。
- 海上勤務中の休みはあっても週1程度。
- 海運会社は(特に大手)ジョブローテーション制度を設けており、海上勤務を数年したあと、陸上で営業や人事等の仕事を数年行うことの繰り返しになる。
1,2点目がデメリットと感じる方が多いのではないでしょうか。これらが辛く、退職してしまう社員さんも一定数いらっしゃるそうで、乗船期間の短縮化等の対策が取られている海運会社もあります。
また、必然的ですが、面接では1、2点目を受け入れられるかの覚悟を問われる質問もあったりします。(詳しくは書けませんが、退職されてしまってはロストが大きいので当然ではありますね。)
海運業界の海上職へ就職を考えている方はこれらのデメリットを自分が受け入れられるか、どのように受け入れるかをじっくり考えてからエントリーすることをお勧めいたします。
一方、3点目については私は新しい仕事を多数経験したかったのでむしろ本望でした。
本日は以上となります。
今後も外航船員について、魅力を紹介していきたいと思います!