全日本柔道の強化合宿での体罰問題が長引きそうだ。


私もバスケット選手時代には、


どつかれたり、蹴ったくられたりの場面はよく目の当たりにしてきた。


今でも、忘れられず、(本心では) 恨みに思っているのは高校時代のことかな。


県での優勝は毎年のことだから、それなりに厳しい練習をしていたけれど、


私自身が叩かれることはあまりなかったと記憶しているが、ある日のこと


練習の最後に監督さんの前に並んで、


「こんなんじゃインターハイに出られない!」 などと叱られていたときだった。


きっと、みんな泣いていたと思う。そのときだった、


不意に、「カパーン!!!」と、後頭部を思いっ切り殴られた。


それも、体育館に備え付けの、昔よくあった、プラスチックの緑のスリッパで。


冬の体育館は心底寒くて、その緑のスリッパもカッチンカッチンで、


痛さより、自分の後頭部にスリッパが当ったときの 「音」 に驚いた。


殴ったのは女性の監督さんの義理の妹さんだったっけ・・・。


40年以上過ぎた今でも、忘れられない。そして腑に落ちないでいる。


その時の場面と空気の冷たさ、


そして 「パッカ~~ン!」 といしばかれた音の響き。


もちろん体罰をくらっても、その日以降の私が上手くなることはなかった。


でも、私の心のなかに消えない何かが記憶され、


早く、1日でも早く、高校を卒業したいと思うだけだった。


「女は刺激に反応するから叩かにゃいかん!」 なんて言葉を聞いたこともある。