住民税とは、地方税の一種で、都道府県が課税する道府県民税(東京都は都民税)と、市区町村が課税する市町村民税(区市町村民税)の総称です。

住民税は、教育、福祉、救急、ゴミ処理など、地方自治体が提供する公共サービスをまかなうために使われます。

住民税は、個人住民税と法人住民税の2つに分けられます。

個人住民税は、その市区町村(都道府県)に住所などがある個人が負担するもので、所得割と均等割の2つで構成されています。

  • 所得割は、前年の所得金額に応じて課税されるもので、個人の担税力に応じた負担を求めるためのものです。
  • 均等割は、所得金額に関係なく、一定額が課税されるもので、地域社会への貢献を求めるためのものです。

法人住民税は、都道府県法人税と市町村法人税の総称で、法人の事業所がある市区町村(都道府県)が課税します。

法人住民税は、法人税と合わせて課税されることから、二重課税の調整として、法人税額を控除して算出されます。

住民税の納税方法は、個人住民税は原則として、給与から天引きされる源泉徴収方式で行われます。また、確定申告をした場合は、確定申告書の提出と納付書による納付となります。法人住民税は、原則として、法人税の納税と同時に、国税徴収法に基づき納付されます。

住民税は、私たちの生活に身近な税金であり、地域社会の維持と発展のために重要な役割を果たしています。