父さんの絵。
それが当たり前だったから、部屋に絵がないと、どことなく落ちつかない。
だから飾ってみてる。

うーむ。
やはり、少し照れくさい。
ウチには、何枚も絵があった。
色んな色で、色んな物が書かれてた。
父さんの絵は。
若いときに描かれたものの方が影があって、洗練されてた。
何かをズラしたら、壊れてしまいそうなくらい、緻密な感じ。
緊張感があった。
逆に、僕が生まれてから描いたものは。
光が差してて、線はラフで、あたたかい印象を受けた。
器が大きく、裾が広がった感じ。
変化していくことを受け入れているように見えた。
時代ごとに。
とる線、選ぶ色は違っても。
全部。
父さんの絵。
僕はどれも好きだ。
部屋にいるとき、もっとおさまりがいいように。
今度一枚もらってこよう。