米や日用品等のモノの値段が上がっています。モノの値段が上がることをインフレという人が多いですが、本質がつかめていません。そもそも『モノ』という場合、定義が難しいです。
経済学の教科書を読めばわかりますし、過去の世界のインフレ事象を見れば明らかですが、インフレとは、モノの値段が上がることではなく、貨幣の価値が下がることです。
第一次世界大戦後のドイツではハイパーインフレが起こりましたが、おそらく最初の緩やかなインフレ時は、モノの値段が上がっていると市民は勘違いしていたと推測します。しかし、物価が1兆倍になった時に、ようやくモノの値段が上がっているのではなく、お金の価値が暴落している、ということに気付いたと思います。その時には手遅れですが。
ところで、日銀は3ヶ月に1度、国民にインフレのアンケートをしています(日銀ホームページに開示、生活意識に関するアンケート調査)。この調査結果を見ると、国民は足元のインフレを+15%〜20%程度と実感し、今後も5年間+10%で推移すると予測しています。もし今後も年10%以上物価が上がると、物価は7年で2倍になります(貨幣価値は7年で半分)。インフレは過大な財政支出や軍事費が主因ですが、このインフレが続くと、現預金を資産で持つとインフレに負けてしまいます。では、どうしたら良いのか。
簡単です。円を資産ではなく負債で持てば良いのです。負債、つまり借金です。住宅ローンを組んでマイホームを買う、というのはインフレ対策には非常に有効です。もちろん、返済できる範囲で、ですが。
モノの値段が上がっている、というのは天動説の考えです。そうではなく、お金の価値が下がっている、という地動説の視点で考えると世の中がよくわかります。