Intermezzo ~幕間のおしゃべり~

Intermezzo ~幕間のおしゃべり~

しがない歌劇愛好家Basilioの音盤鑑賞録。
備忘録的に…


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「あのフォーレのオペラ」という感想は、この作品を知ったほぼ全ての人が抱くのではないでしょうか。かく言う私もそう思い、またかつて聴いた彼のレクイエムにあまりはまれなかったこともあって、正直なところ期待していなかったのですが、これはいいオペラです。個人的にはペレアスなどより聴きやすく、オペラっぽい作品と感じました。フォーレの静謐なイメージの部分ももちろんあるのですが細い弦を張ったような緊張感もあり、劇的な盛り上がりもありで、格調高いギリシャ悲劇の世界を現出しています。
パレーという指揮者は初めて知ったのですがサンサーンスの演奏などで知られる名匠なのだそうで、ここでもその実力を発揮していたように思います。格調の高さは彼の作る音楽から醸し出された面もありそう。

歌手ではユリッセを演じるショーヴェが勢いのある歌いぶりで最高。彼はこうした仏ものの英雄をやらせたらピカ一ですね。ペネロープのギトンはもっと声の細いイメージだったのですが、こってりして耳に心地いい。ショーヴェに対してたおやめぶりの歌ながら強い芯を感じさせます。
纏まった出番がないのが残念ですが、求婚者たちのデヴォとマッサールはそれぞれ個性的で楽しめます。特に憎々しいマッサールはお見事。タイヨンの乳母もやわらかな声が◎ユメを演じるブランは高貴すぎるぐらいの声ですが、力強く忠実な人物をよく表出しています。

もっと評価されてよい作品・演奏でしょう。

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