
京都の風景です。
小京都といわれる、
金沢の東山にある風景と
よく似ています。
これが日本の代表的なまちなみの風景ともいえるのでしょう。
私の勝手な想像。
一歩足を踏み入れると、
そこには、髪をきれいにまとめた、
あわい色の着物を身にまとった女性が、
風呂敷づつみをもってたたずんでいて。
座敷に入れば、
いろりがあって、
井草の香りがするたたみのうえに、
どうぞおすわりくださいと言われて、
正座する。
漆塗りの大黒柱は、
よく磨かれて、
上品な光をはなっていて、
歴史をものがたる。
部屋のすみには、
まるく広がりのある花器に、
真ん中に、赤い花と緑の葉をつけた木がまっすぐにのび、
そのまわりをバランスよく、
存在感のある木たちが配置する。
壁にかけられている、
掛け軸や、墨画をながめていると、
奥の方から、
木のお盆に、
この世に二つとできないのだろう、
と思われるかたちといろをした、
大きな器をのせて、
やはり、上品な女性が、
静かに「ようこそ」と、やってくる。
大きな器の中には、
表面に水泡がたくさんついた、
落ち着いた草色のお湯が入っている。
その器をしずかに両手でとり、
少しずつすこしずつ口に含む。
そのあじがどんなものかは、
とくにもんだいではなくて、
そのお湯をそっと、ゆっくりと
あじあうその時間のながれが、
きもちをおだやかにしてくれる。
お湯をいれてくれた人の、
心遣いを頭に浮かべながら。
ほんの一口で、
すべてがみたされたようなきがしてくる。
あたたかい、
丁寧な、
ひとの気持ちが入ったものは、
本当にひとのこころをあたたかくしてくれるとおもう。
直接その気持ちを伝えてもらうことができなくとも、
モノを通じて、容易に感じ取ることができる。
そうやって、
感動は人につたえられていくんだろうな。