昨日彼と話をしました。
何て言おうか。
帰りのバスでひたすら考えて。
あーでもない、こーでもない。
とにかく伝えたい。
伝えないと、
このことは伝えて解決していかないと、
状況はますます悪くなると思ったから。
本当は何も無かったかのように、
自分が平静を装って、
事が過ぎていくのが理想だったけど、
今度ばかりはそうはいかないような気がしたから。


実際まだ頭の中はぐちゃぐちゃだった。

自分はどうしたいのか。
彼にメールを辞めてほしいのか。
いや、そうだけど、そんな規制はしたくない。
でも、私の前ではやめて欲しい。
私との時間に入ってこないでほしい。
振動音を聞いただけで、
胸が痛くなる。
そうじゃないかもしれないのに、
そういう想像ばかりしちゃう。
私がいないとき、何してるんだろう。
私といても、その人のことを考えてるんでしょ?
そして、彼に冷たく当たってしまう。

なのに彼は優しい。
いつもだったら怒るのに。
そんな彼が罪滅ぼしをしているように見えて、
また色んなことが憎くなる。

結婚を控えているから、余計。
来月の入籍なんて、このままじゃ行けない。
結婚だって辞めたくなってる。
こんなささいなことで。

でもこんなこと、
誰にも言えない。
言いたくないし。
彼の立場ってものもある。

自分の中で解決するか、
彼と解決するか、
そのどちらか。

自分で解決したかった。
本当は。
でも今の自分には荷が重すぎた。
耐えられなかった。
どうにかなりそうだった。



昨晩も早く帰ってきてくれた。
本当は家に帰りたくなかったけど・・
雨だし、寒いし、
それにそうやって逃げてるみたいなのもいやだったし、
私も真っ直ぐ帰りました。

彼からの何度かの電話。
メール。
出られなかったり、
出てもそっけない態度だったり。
自然にそうなっちゃう。
一度出来た心の壁は簡単には崩れない。
何かあったかいもので溶かさないと。


私が先に家に着いて、
あとから彼が帰ってきた。
いつもなら、すぐに普段着に着替えるところだけど、
これから始まるだろう何かに、
少し緊張して、
少しでも気持ちをきちんと整理しよう、と
着替えず考えた。


彼は着替えて、暗い顔してベッドにしゃがみこむ。
とても気まずかったけど、
私から話をしないと、きっと何も始まらない。
彼が、私が何を気にしてるかなんて知らないから。

最初に何と言えばいいか、
ひたすら考えた。
考えながら彼のそばによりそった。
何か言わなきゃと、思うのに、
それより前に、
涙が流れてきた。
彼をそっと、抱いて包み込んだ。

憎さというよりも、哀しみ。
だったんだと思う。

心の内を少しずつ少しずつ話しだした。
彼は黙ってずっと聞いててくれた。
彼もすごく緊張しているのが分かった。
いつもの自信たっぷりな様子が無かった。
もしかしたら、何か隠しているのかもしれない。
何か小さなこと。何かどうでもいいこと。
でもそんなことは、全く気にする必要はなかった。
私が知りたいのは、
彼の本当の気持ちだったんだと、
今になって思う。
彼が誰と何があったかなんて、
もういい。
起きてしまったことだから。

ただ、わたしは、
この先、彼とふたりで
幸せに生きていけるか、
それを確かめたかっただけだったのだと思う。


彼と話して、
彼の気持ちがよく分かった。
私の足りないところもよく分かった。
何度も言われているのに、
なかなか改善できない私も悪い。
でもだからといって、
他のところに逃げた彼も悪くないとはいえないと思う。
お互いに直すべきところがあったと思う。
ふたりで解決していきたい。


彼がいないところでは、
怒りがこみ上げてどうしようもなかったけど、
彼を前にして、いざ話すとなると、
怒りなんて、これっぽっちもなくなった。
いまだに理由はわからない。
ただ、彼を、愛しく思っているからなのかもしれない。
うん、私が望んでいたのは、
非難でも叱責でもなく、
彼と話して、彼の気持ちを理解して、
私の気持ちも伝えて、
着実にゆっくりと解決していくことだったから。

私の人生には彼が必要。
彼じゃなきゃだめ。
これは彼と付き合い始めたころから、
どこからともなく沸いてくる、
不思議な感覚。
そして、
日増しに募る、
彼と生きたい、彼を支えたい、
という自分の心の底に流れる、
揺るがない思い。

それを信じている。