誰だって、他人から自分がどう思われているか知りたいものだ。
よく思われていたいし、少しは立派だと思われたいものだし、
大切な人間の部類に入れてほしいものだ。
だからといって、自分への評価を気にするばかりに、
聞き耳をたてるようなのはよくない。
なぜなら、人間というのは間違った評価をされるのが普通の事だからだ。
自分が思うように、自分が望むように評価してくれることなんかほとんどない。
そういうのとは全然ちがう評価をされてるのがまったくふつうだからだ。
だから、腹を立てないためには、自分の評判や評価など気にしてはいけない。
他人がどう思っているかなんてことに関心を向けては絶対にいけない。
そうでないと、本当は嫌われているのに、
部長だの社長だのと呼ばれることに一種の快感や安心を覚えるような人間になってしまう。
「人間的な、あまりに人間的な」 「ニーチェの言葉」より
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フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ
ドイツの哲学者。1844年にプロイセン王国領ザクセンに牧師の子として生まれた。
ニーチェの言葉として有名なひとつに
「神は死んだ」があります。
ニーチェは宗教改革後のドイツでプロテスタントの牧師さんの子として生まれました。
それまでのヨーロッパでは宗教改革後も神の神託に決めごとを任せていました。
ニーチェはそれではいけないと、これからは人間は自らの意思で物事を決定するべきだと
主張したのです。
そんなことでも当時のヨーロッパではたくさんの非難を浴びました。
そんなバックボーンもあって、上の言葉があったのではないでしょうか。
今日もお読みくださってありがとうございます。
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