今日もお寄りくださってありがとうございます
うちのお母さんは私の箸の上げ下げにもうるさくて・・・
とおっしゃるお嬢様がいます。
箸の上げ下げが大事なんです。
箸の上げ下げで育ちがわかります。
右利きのかたでしたら、箸を右手だけでお膳からあげていませんよね?
まず箸を右手で手なりに上から摘み上げ、
左手で下から支えて右手を箸の右端にすべらせて下から中央くらいまで
すべらせて箸を使います。
茶道の千利休からの作法です。
これが一番うつくしい手の運びです。
男性の方、お見合いなどで初めて女性に会うときは和食にするといいですね。
靴を脱いで上がるときにもわかります。
床に上がるときに上り框を反対向きに靴を脱ぐ人はやめたほうがいいです。
奥の方向に向いて靴を脱ぎ、脱いで上がったときに出口の方向に向き直って靴を揃える人がいいです。
食事が運ばれて、さあいただきましょう、と箸を持ったときにすぐわかります。
箸の上げ下げですね。
汁物から先に箸をつける人がいいです。
汁物を先に食べれば箸が湿るのでご飯が箸につきにくいので美しく食べられます。
(汁物はお出汁を取るのでその店の味のレベルがわかります。)
もちろん迷い箸やねぶり箸などはいけません。
箸はあまり長い範囲で汚さずに汚す範囲は短いほうがきれいです。
お魚を食べ終わったら残った皮や骨は手前の右側にまとめておく。
(これは左側の向こうに置くという説もありますが、左のほうが位が高く、
向かい側の方に食べた残骸を近くするので私は手前右端がいいと思います。)
ご飯が終わったら、お茶をお茶碗に移し、ご飯茶碗にお米が残らないように
香の物でこそいで、なければ箸でそぎ落としてお茶を飲み切って、
きれいなお茶碗にして返すことができる人がいいです。
ちょっと厳しいかもしれませんが、そのお嬢様がどういう育てられ方をされているのか、
お食事すると見えてくると思います。
茶道をずっと習っていましたが、
長く正座しているととても疲れます。
茶道には真行草があり、華道にも造園にも能や狂言にもあります。
真の真は一子相伝なので家元しか知りません、真の行、真の草、真の行草、
行の真、行の行、行の草、
草の真、草の行、草の草、と十の段階があります。
行になると塗のない木のお台子(棚)を使います。
真になると黒塗りの台子を使います。
ある日、おば様たち4人くらいとお稽古していたら、長時間になり、
「疲れてしまいました」
とおっしゃったおば様が音のするおならをしてしまいました。
みんな聞いて聞かないふりをして何事もなかったように話題を変えていました。
マナーを知っている方々だなーと思いました。
柔道の場合、寝技などで肉体を圧迫されるとおならが出てしまうことも
あるそうです。
そういうときは「失礼しました。」って言うそうです。