今年の2月はしずくにとっては気持がざわざわして変な感じの月だった。
体調も万全という状態ではなかった。
4月になって少し落ち着いてきたけれど、実体のわからない不安を抱えている。
今月は仕事以外では気の進まないことはしないようにしている。
人混みも避けている。
頭痛がしそうになったら早めに鎮痛剤を服用して休むようにしている。
自分がほっとできる時間をつくるようにしている。
時々自分の前世が英国人だったような気がする。
ほっとしたいときにミルクティーときゅうりのサンドイッチを食べたくなる。
スコーンも大好きだ。
以前イギリスの作家が書いたハーレークイーンロマンスを読んだら、主人公が胃の具合がよくなかったときに欲しい飲み物を聞かれて、「薄い紅茶がほしい。」と望んだが、その感覚がすごくよくわかった。
しずくが幼い頃お腹をこわすと母はお白湯を飲ませてくれたが、今は薄い紅茶が飲みたくなる。
イギリスと日本の共通するところは、島国であること、四季があること、王室と皇室があること(立憲君主制)、道路で自動車は左側通行、お茶を好むこと、雨が多いこと、織物の技術が高いこと(おしゃれ)などたくさんある。
遠く離れた国ではあるけれど、イギリスは日本とつながっている感じがする。
だからイギリスの田園風景をテレビなどで観ると無性に懐かしくなる。
やはり自分は前世にイギリスにいたような気がする。
ただ今のざわざわした気持の根源が前世にあると言われてもどうしようもない気持になる。
前世の自分が何か悪いことをしたとしても現生の自分が何を償っていけばいいのかわからない。
(つづく)