以前タレントの友近さんが美容院に来た中年女性のコントをされていましたが、自分を見ているようで可笑しかったです。


「冠婚葬祭がバタバタとあって」

とか私もよく言っています。


「このコーヒーおいしいですね」

も言っています。


私の場合雑誌も必死に読みますが、シャンプーしているときも喋っています。


私が聞きたいことを聞いていることが多く、

「60代、70代になると髪が細くなるからボリュームがなくなってパーマをかける人が多いのですか?」

「そうですね」


「髪のためにいい食べ物は海藻と言われるけれど他には何がいいんですか?」

「やはり髪はタンパク質やカルシウムでできているので、タンパク質やカルシウムを取るといいんですよ」

など。


少しまえにかなり有名な女性作家の先生を私の行っている美容院で見かけました。

美容院にも守秘義務があるでしょうから、どんな有名な方が来店しても言わないと思いますが、私は見ちゃったから

「大御所の先生がいらしているんですね」

と言うと

「あの先生をご存じなんですね?」

と聞かれました。

その美容師さんは私よりもずっと若いからその先生を知らなかったようですが、紹介者がいてとても有名な方だと紹介されて、その先生もその美容院を気に入られ、週に何度かシャンプーにいらしているようです。

その先生には何を話したらいいかわからない、その先生の作品もあまりにも多すぎて何を読んだらいいのかわからないと美容師さんは言っていました。


そういえば生まれてから自分で髪を洗ったことのない女性ってたくさんいるそうです。

髪は美容院で洗うものと決めているそうです。

20年ほど前ですが私はその話を聞いてびっくりしました。


昔は浮世床と言われ、髪を手入れされているとお客はつい心を許し、いろいろな内緒の話をしたそうですね。

先日、伯父の四十九日の法事に行ったとき、私の席の隣が伯父の家の隣組の伯父がよく行っていた理髪店の奥さんでしたが、私の家の内情をよーくご存じで伯父が心を開いてなんでも話していたんだなーと思いました。


美容院をきれいになって出ていくお客さんを観るのも楽しいです。

美容師さんは技術だけでなくお話も上手なことを求められて大変ですね。