冬季オリンピックはもうすぐ閉会する。

浅田真央ちゃんはショートプログラムでは残念だったけれど、フリーでは素晴らしい演技だった。

2年前にお母様が亡くなってとても痛々しかった。

お母様もまだ48歳ととても若くて、真央ちゃんも信じられないことだっただろう。

一時はとても気落ちしてスケートを続けるかどうか悩んでいたそうだ。

とてもつらい日々を過ごしたことだろう。

お姉さまが真央ちゃんに寄り添ってくれたことは力強いことだったと思うし、お母様が残してくれた大切なお姉さまなのだろう。

大きな期待にプレッシャーを感じながらも頑張りぬいた真央ちゃんの強さに敬服する。


真紀は真央ちゃんを見ているだけで涙がこぼれるときがある。

最近は特に涙もろい。

ちょっと小説を読んだり、テレビドラマを観ているときにも泣いてしまう。


あまり多くの小説を読んでいるわけではないけれど、小説やドラマがいくら辛く悲しい話だとしても現実の方がよほど悲しいと言われている。

よくわかる。

実際に生きていくことは作家が書くことよりもずっと悲しい。

だから自分は他人に悲しい思いをさせないで生きていきたい。

(つづく)