真紀はお茶の時間が好きだ。
特に日本茶を好んで飲む。
ペットボトルのお茶もよく研究されておいしいと思うが、やはり茶葉から入れたお茶は美味しい。
緑茶はいい茶葉は光っている。
良い茶葉は熱湯をさしたら台無しになる。
まず急須に適量の茶葉を入れ、沸騰したお湯を大さじ一杯くらいを湯呑み茶碗に入れてから急須に注いで一分くらいふやかし、その間に湯こぼしがあれば湯こぼしに人数分のお湯をいれ、湯呑み茶碗と湯こぼしに5回くらいお湯をいったりきたりしてお湯を冷ます。湯こぼしがなければマグカップでもいい。その後急須にお湯を入れてちょっと待ち、湯呑みにお茶を注ぐ。
おいしいお茶になる。
ほうじ茶の場合は熱湯でいい。
沸騰したばかりのお湯をほうじ茶葉をいれた急須にいれれば出来上がる。
ただとても熱いので、すぐには飲めない。
ほうじ茶がおいしく飲めるまでの4~5分、ちょっとできることがある。
周りを整理整頓したり、家の台所にいれば牛乳パックを切って平らにしてリサイクルに出せるようにしたり、ガスレンジをちょっと拭いたりする。
時間もほんのわずかだしおいしいお茶が待っていると思うとあまり苦にならない。
コーヒーもドリップする時は粉が全体に湿るくらいにお湯をさしてから、しばらく蒸らしてから、人数分のお湯をさす。
これも叔母の裕子に教えてもらった。
丁寧においしくお茶を入れることは人生も丁寧においしくしている。
これは料理にも言えることなんだと思う。
(つづく)