読書のしかたには速読、熟読、などありますが、ツン読というのもある、と以前本で見て、なんのことかわかりませんでした。


しばらく読まないで積んでおくという意味だそうです。

私も積読タイプです。


本の内容が自分の中で理解できないときや、面白くないと積読してます。


登場人物の多い外国の翻訳本や日本の作家のものでも江戸時代のものは名前が覚えきれず、なかなか容易に読了できません。


最近、タブレットを手に入れ、電子書籍で読書できるようになりました。

字を大きくできるので読みやすいですね。

電子書籍は書店で購入するより安く、どうしても本が増えると部屋がせまくなるので、処分する手間がかからずいいのですが、ダウンロード期限がくるとまた購入しなければならないようでしばらくして読み返したくなったらお金がかかるようです。


今日は葉室麟さんの「蜩の記」を読みました。

とにかくすごい小説です。

人間の命のあり方、共感します。


ある藩に仕える武士が罪をきせられ10年の蟄居の間に藩史を編纂したのち、切腹を命じられているのですが、その見張り役としてやはり軽い罪をとがめられた若い武士が同居することになるところから物語は始まります。


10年したら死ななければならない、という期限付きの命に向き合うこと、それだけで興味が湧きます。


私たちはいつ死んでしまうかわかりませんが、いつかは死んでしまいます。

自分が生きているうちに何ができるのか、考えたいと思います。

明日死んでしまうことだってありえますから。


ところで「蜩の記」は映画化されるそうですが、期限つきの命の秋谷役は役所広司さんだそうです。

見張り役の庄三郎役は岡田准一さんです。


秋谷役は違う役者さんが浮かんでしかたないのですが、その役者さんは長塚京三さんです。

役所さん、ごめんなさい。役所さんの演技も期待しています。