美輪明宏さんと道ですれ違ったこと


前回の紅白歌合戦を引きずる話ですが、昨年ある坂道で美輪明宏さんとすれ違いました。

美輪さんはおひとりで、長くて黒い御髪にしてロングスカートをお召しになって歩いていらっしゃいました。

私も一人で、視力がよくないので前から歩いてくる人のお顔はほとんど見えません。またじろじろ見ないようにしています。

ですが美輪さんは(その時は美輪さんとわかりませんでした、御髪が黄色のイメージが強いので)、とてもおしゃれで美しくて、品がよくて、目を惹きつけられずにはいられない佇まいでありました。

ただテレビに御出演のときとは違うオーラです。

ご自分が美輪明宏だと主張しないオーラですから、ほとんどの人は気づいていないはずです。あのような方はオーラの出し具合を調整されているのでしょうね。

テレビではたまに毅然として怒っていらしたときもありましたが、その時はとてもふわーっとして優しい雰囲気でした。

とてもハイソなお宅のマダムだとすれ違ったときには思ったのですが、あまりにも普通のマダムとは違うものを感じ、後であの感じどこかでみたようなと考え、あのマダムの眼差しや全体の雰囲気をもう一度思い出して、髪の色を変えてみたらなどと自分の頭の中で着せ替えてみたら美輪さんだとわかりました。


私の住む平凡な世界には美輪さんのような美しい方はなかなかいません。

お若い頃からその美形は有名だったそうです。

本当におきれいなんです。

美輪さんは天界に繋がっているかただと伺いましたが、私と美輪さんがすれ違ったときは天界との交差点だったかもしれません。


美輪さんは表現者として演技者としてとても優れたお方ですが、時々良家のマダムになりすまして、街をお散歩されたりして、誰にも気づかれないことを楽しんでいらっしゃるのかもしれませんね。