ロシア大使館のテレグラム1/19:
より、ラブロフ外務大臣の見識。
日本の軍備強化について。
転載させていただきます。
『
🇷🇺🇯🇵露日関係に関する
❓質問:外相は、軍国化と言う観点から日本について何度も言及している。軍事力の増強は、ロシアと日本の相互活動にどのような影響を及ぼすのか。今、相互活動や協力のチャネルはどうなっているのか。11月22日、M.Y.ガルージン前駐日ロシア大使が離任した。後任についてはどのような状況か。アルメニア人として、ラチン回廊周辺の問題は素通りできない。この問題の解決は、現在どのような段階にあるのか。
💬ラブロフ外相:日本にとって最も重要なのは、三番目の質問だろう。
両国の間には、今も関係がある。在日大使館も在ロシア大使館も存在している。ガルージン氏の後任は、近いうちに東京に赴く予定である。遅らせようとはしていない。相手の話を聞き我々の懸念を伝える機会を持つことは重要だと考えている。東京とモスクワの大使館以外で何らかのコンタクトがあったという記憶はない。日本の同僚たちは、自らの意思で制裁に加わった他の国々同様、こうしたコンタクトをすべて凍結したのである。そして、きわめて傲慢で好戦的な発言をするようになった。我々はこれらすべてに注意深く耳を傾けている。そしてヨーロッパ北部におけるNATOの増強についてと同様、日本列島周辺での我が国の安全保障上の利益確保に関わってくるものは何なのか、結論を出すことになるだろう。
』
『
❓質問:私は日本の軍事力増強についても質問したが、これについて外相のコメントを聞かせてほしい。
💬ラブロフ外相:すでに述べたことだが、日本が軍事力を増強してもプラスの方向に事が展開することはまずない。日本は軍事力の増強については国内向けには北朝鮮のせいだと理由付けしているが、実際には日本人自身も皆、ロシアや中国を念頭に置いたものであることを理解している。米国は、日本の軍事インフラや軍事力の増強を奨励していることを隠そうともしていない。また、日本の軍隊から残された平和主義的色合いをなくし国外での軍事作戦を実施できるよう、憲法の見直しを支持する動きもある。こうしたことがロシア連邦との関係正常化への日本の関心を示しているとはとうてい言いがたい。数年前、ロシアと日本と間で平和条約をめぐる動きが活発なステージにあったとき、ロシア大統領と日本の首相は定期的に会談を行ってさまざまな意見や草案を検討し、その間には大臣や次官、専門家が作業を行っていた。日本側はあるとき、ロシアが提案した『包括的な』平和条約は必要ないと言うようになった。
ロシアの立場は以下のものであった。戦後から数十年が経過している。戦争状態を終了させるだけの条約に署名するのでは、当時のレベルにまで達した露日関係に対して失礼にあたる。
そこで我々は、相互尊重と互恵、善隣友好に立脚し、経済、投資、人道分野での相互活動に言及した協力原則を盛り込んだ詳細な平和条約を提案したのである。そしてこれに基づき国境を決定することを提案した。しかし日本側はこれを拒否し、彼らに必要なのは具体的な条約であってもったいぶった情熱的な条約ではない、と言ったのである。日本国内の議論は、非常に単純なものであった。「はじめに二島を受け取り、その後で平和条約を」というのだ。ロシア大統領と日本の首相がその逆の順序で合意していたにもかかわらず、である。これは、1956年のモスクワ合意で定められたように「はじめに平和条約を」というものであった。しかし今私が話しているのはこのことではない。今となってはこれはすべて歴史の一コマである。日本側は、まず二島を渡せ、検討するのはその後だ、と激しく主張した。(私は外務大臣として長年日本に関して仕事をしているが、学問として日本についての特別な教育は受けていない。)そこで私は、日本について豊かな知識と経験を有するある人物にこの状況をどう考えるか質問してみた。彼は以下のように答えた。「現在、日本の首相はロシアとの関係進展に関心を持ち定期的なコンタクトを行っているし、文化イベントも開催されている。しかし、いつか日本人がこの4島を受け取ることができないと判断したときには、彼らはロシア連邦に対するもっとも激しい敵対陣営に加わることになるだろう。」と。これはただの引用である。私からはコメントさえもしないでおこう。(<--BasilQ: 私なら、馬鹿も休み休み言え!と、思ってしまう。言いそうになる。
が、彼らをしても単なるマリオネットなので、
相手にする価値も無いものです。)
』
いつも、正確、適正且つ
思い遣りある、あるいは
良識あるお言葉。
私はラブロフ外相の'びいき'
なので、贔屓目にご理解下さい。
それほど、驚く内容はありませんが、
多くの言葉を飲み込んだ、
大人の、魅力的な会談のコメント
と、思います。









