こんばんは、GOMEGRITです。

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ポリオという病気をご存知ですか?

 

 

 

 

 

ポリオはポリオウイルスが人の口の中に入って、腸の中で増えることで感染します。

増えたポリオウイルスは再び便の中に排泄され、この便を介してさらに他の人に感染します。

成人が感染することもありますが、乳幼児がかかることが多い病気です。

 

 

 

 

 

日本では1960(昭和35)年にポリオ患者の数が5千人を超え、かつてない大流行となりましたが生ポリオワクチンの導入により、流行はおさまりました。

1980(昭和55)年の1例を最後に現在まで、野生の(ワクチンによらない)ポリオウイルスによる新たな患者は出ていません。

 

 

 

 

 

感染しても90%から95%の人は症状が現れずに知らない間に免疫ができます。

しかし感染してから3~35日後に発熱、頭痛、のどの痛み、吐き気、嘔吐などのかぜに似た症状が現れることがあります。

さらに腸管に入ったウイルスが脊髄の一部に入り込み、主に手や足に弛緩性麻痺が現れ、その麻痺が一生残ってしまうことや呼吸困難で死亡することもあります。

 

 

 

 

 

麻痺の進行を止めたり麻痺を回復させるための治療が試みられてきましたが、現在、残念ながら特効薬などの確実な治療法はありません。麻痺に対しては、残された機能を最大限に活用するための理学療法が行われます。

 

 

 

 

 

ポリオの流行が続いている国(流行国)はアフガニスタン、ナイジェリア、パキスタンの3か国ですが、その周辺の国でも海外からの輸入患者の発生が報告 されています。

2012年は、流行国のほか、チャドで患者が発生しています。

2013年は、流行国の他ソマリアでの多数の患者が報告されました。

2014年になり、感染の拡大が続き、5月5日WHOは現在のポリオの発生状況は国際的な公衆衛生上の脅威のとなる事象(PHEIC)の一つであると宣言しました。現在、アフガニスタン、ナイジェリア、パキスタン、赤道ギニア、エチオピア、イラク、イスラエル、ソマリア、カメルーン、シリアの10か国からポリオの発生が報告されています。

 

 

 

 

 

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