日本を代表するクリエイティブ・ディレクター
佐藤可士和さんの話術って、スゴイんです!
デザインノートの連載にて、佐藤可士和さんがホスト役となり、会いたい人に会って話をするという対談特集を5年間にわたって展開してきました。各業界を代表する錚々たる皆様との対談は、毎回刺激にあふれたものでした。可士和さんと普段お付き合いのある方、また、初対面の方もいらっしゃいましたが、いつもお相手のリズムを崩すことなく軽快なトーンでお話を進めていただきました。可士和さんのお話には無駄が一切なく、間合いの取り方、声の抑揚など、全てが絶妙なのです。
実はそこに、可士和さんが常に最前線で活躍されている秘密がありました。一対一で行う対話こそ、ビジネスに置いて、もっとも大切にしていることだとおっしゃるのです。相手がどのように世界を見ているのか、また、企業が社会から何を期待されているのか、これから何をすべきなのか、相手の視点を知ることが最も重要なことだと冒頭のインタビューで教えてくれました。
今回の対談集では、経営者からテクノロジー、学問、スポーツの世界まで、クリエイティブ思考を持った幅広い領域の方たちとの対談の様子が余すところなく収録されています。その一つひとつに有意義な情報が凝縮されており、読み応え十分な内容です。可士和さんがどのような切り口でお話のエッセンスを集めるのか、そのあたりも楽しみに読み進めていただけたらまた異なった側面が見えてくるでしょう。
コロナ禍以降、人と会うことが制限され、オンライン上でのコミュニケーションがさらに活発になると想像されます。特に初対面の人との対話は、そのような状況下で様々な難しさが伴うと思います。より豊かなコミュニケーションを実現していくことが、これからの課題になるでしょう。この一冊はこれからの時代のコミュニケーションを考える上で、大きなヒントになると思います。