つい最近、ダイオキシン講習会へ出席してきました。
そこでの講習は、主にダイオキシンの人体への有害性、ダイオキシン発生現場にての保護具の取り扱いについて学びました。
ダイオキシンにおける基本的な事をまとめます。
☆基本用語☆
ピコグラム〔pg〕・・・1グラム(1円玉の重さ)の1兆分の1の重さ。
デノボ合成・・・ばいじん中の金属類が触媒となり、有機物からダイオキシンが合成される。この反応をde novo(新たな合成の意)合成という。特に250℃~400℃の温度域での合成が大きい。
〔ダイオキシン類 2.3.7.8-TeCCDについて〕
ダイオキシン類は全部で210種類あり、また全てに毒性があるわけではない。
毒性のあるダイオキシンの中で、最も毒性の高いダイオキシンは2,3,7,8-TeCDD(2.3.7.8-テトラクロロジベンゾパラジオキシンまたは、四塩化ジベンゾパラジオキシン)。
毒性としては、サリンの2倍、青酸カリウムの1000倍もあり、しかも発がん促進作用がある。
〔耐用一日摂取量〕
人体における、ダイオキシン類の耐用一日摂取量は、4ピコグラムTEQ/kg/日。
また、私たちが日常摂取しているピコグラムレベルでは、ダイオキシン類の毒性はほとんど問題にならない。
〔ダイオキシン〕
〔1〕ダイオキシン類の構成…炭素・水素・酸素・塩素
〔2〕主な発生現場・・・廃棄物焼却炉からの排出が全体の90%である。
〔3〕人はどこからダイオキシンを摂取してしまうか・・・ダイオキシン類の90%以上が、食事によるもの。
〔4〕日本人の1日のダイオキシン類摂取量・・・推定摂取量、体重1kgあたり約2.1ピコグラム。
〔5〕ダイオキシンによる影響・・・発がん性、体重減少、胸腺萎縮、肝臓代謝障害、心筋障害、性ホルモンや甲状腺ホルモン代謝への影響、学習能力の低下。
〔6〕ダイオキシン類の特性・・・水に溶けにくく、油に溶けやすい。
〔廃棄物焼却炉における、ダイオキシン削減対策〕
ダイオキシンの主な発生現場である、廃棄物焼却炉において、当然ダイオキシン対策が立てられ、施行されている。
・高温で燃やせば分解される→焼却炉において、850℃以上による高温燃焼
・不完全燃焼により発生する→完全燃焼
・デノボ合成を防ぐため、冷却等により、集じん機入り口付近の排ガス温度を200℃以下まで下げることで発生ダイオキシンの90%以上を削減。
・現在および将来へ向けての、更なる燃焼技術の研究・向上の促進。
〔過去から現在におけるダイオキシン排出量〕
(単位:g-TEQ/年)
平成9年 7,680~8,135
平成10年 3,695~4,151
平成11年 2,874~3,208
平成12年 2,394~2,527
平成13年 1,899~2,013
平成14年 941~967
平成15年 372~400
平成16年 344~369
平成17年 327~354
平成18年 289~317
平成19年 286~307
平成20年 215~223
平成21年 158~161
・ダイオキシン類について、平成9年の8月に大気汚染防止法施行令、廃棄物処理法施行令の改正が行われた。
それに伴い、焼却施設の煙突などから排出されるダイオキシン類の規制やごみ焼却施設の改善等の対策を進める。
・平成11年3月30日より、ダイオキシン対策推進基本指針を策定
平成14年度までに平成9年に比べて「約9割削減」することを目標にたてる。