ーガシャン
「・・・・え?・・・・・今、なんて?」
「大変申し訳ありません。私たちが駆け付けたときには・・・・もう・・・・」
「!!嘘でしょ!」
「○○病院にてお待ちしております・・・・。」
ーダッ
(嘘よ・・・・・・だってあんなに元気だったじゃない・・・!)
私は信じたくなくて、嘘であってほしくて病院へと向かった。
「あの人は!!!」
「っ・・・・・こちらです。」
警察の方々に案内されて私はある病室の前に来た。
中に入るとそこにはもう二度と目を開けてくれない私の大好きな人が
彼がいた。
「・・・・・いや・・・・・だめ・・・い、イヤああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「どうして?!なんで?!」
「あんなに元気だったじゃない・・・・。」
私は泣き崩れ、叫んだ。
「っ・・・・申し訳ありません・・・・。」
案内してくれた警察の方が頭を下げ謝罪をしたが
「冗談でしょ?私を驚かそうとしてるんでしょ?」
「落ち着いてください」
「あ、わかった!私に悪戯するんでしょ?」
「そうって・・・・・・いってよぉ・・・。」
「っ・・・・・・本当にすいません」
私は彼に縋りつく様に泣き、それを見て謝る警察の人たち。
警察は心が痛んだ。
こんなに愛し合っていた人たちをこんな形で壊してしまったことに。
もしも自分だったら彼女のように泣き叫んでいたのかと思うと悔しくてたまらなかった。
彼女はこの現実を受け入れようとしなかった。
突然、世界で一番大切な人を失ったのだ。
信じたくもなくなる。
「どう・・・し・・て?・・・なん・・・・ヒック・・・・で?」
「申し上げにくいのですが・・・・・通り魔に刺されたんです」
「とお・・・・りま?」
「はい、現在全力で探しているのですが・・・・・今は・・・。」
「おね・・・がい・・・そいつを・・・・・絶対・・・・つかまえて・・・!!」
「ゾク)は、はい・・・。」
彼女はもの凄い恐ろしい顔をしていた。
彼を失った悲しみなのか。
それとも憎しみかはわからないが確かに言えたのは
彼女は通り魔を殺したがっていたという事だった。
気づいたら彼の死から5日がたっていた。
いまだに通り魔はつかまっておらず
犠牲者が続出だった。
その犠牲者の一人、彼女は身も心もボロボロだった。
あの日から彼女は彼と住んでいたマンションから一歩も出ず
ずっと泣いていた。
「っ・・・・・・・あいたっ・・・・・いよおぉ・・・・」
ポロポロとまたも泣き始めた。
「ふぇ・・・・・・・・うぅ・・・・・・ひっ・・・・・・・・」
「あいたい・・・・・・・・あいたいよぉ・・・・・」
「もう・・・いや!!!」
私は屋上へと走り出した。
ービュオォォ
私は柵を乗り越え、縁へ立った。
「これで・・・・会えるね?」
「今そっちに行くから待っててね・・・・。」
片足を宙に浮かせ
「 愛してる 」
ートン
ーグシャ
ーき、キャァァァァァァァァァァ!!!!!!!!
ーあのマンションから落ちてきたぞ!
ーおい、誰か救急車を!!
ーしっかりしろ!
ー誰か医者を・・・・・・!!
ーなぁ
ーんだよ・・・・・!!
ーこの人、なんか笑ってねぇか?
ーホントだ・・・・。
あるところに仲の良い恋人がいました。
しかし彼が通り魔によって殺されてしまいました。
彼女は辛くて辛くて耐えられませんでした。
なので彼女は自ら愛しい彼のもとへと旅立ちました。