今年2025年1月に国際文化会館で行われた
「三島由紀夫生誕100年祭」
「坂東玉三郎丈を迎えて」の講演会を
◆「坂東玉三郎、三島由紀夫を語る」として活字化され、
新潮6月号に掲載されています!
聞き手は詩人の高橋睦郎さんと
演劇評論家の中村哲郎さん。
三島最後の歌舞伎「椿説弓張月」、
「良かったのは三人、雁治郎、玉三郎、林与一」と三島。
『サド侯爵夫人』の豪華本を玉三郎へ贈り、
その献辞は
「椿説弓張月の若く美しく優艶なる白縫姫の思い出のために」。
その玉三郎は「サド侯爵夫人」について
「三島戯曲の人物になるのは、大変苦しい」
「まったく解放されず、閉じ込められてしまう」と。
モントルイユ夫人(サドの母)の南美江さんは
「三島芝居は、よく出来れば出来るほど、
三島由紀夫像が舞台に立ち上がって、
役者は死ぬ。そうなったら成功なのよ」と言われる。
実際の三島と親交の深い、高橋さん、中村さんと
三島の芝居を生きた玉三郎さんの談は
興味が尽きない。