ピアニストは時空を超える ― 角野隼斗 in Tokyo ―
《宇宙の深遠》に関心をよせ、
自身の音楽感、
新たな音への探求・創造はこだわりぬいている。
それは<プログラム>の選曲や
曲ごとに変わる照明、
アップライトピアノは蓋をあけ、
弦とハンマーに包帯をかませ、音をソフトにし、
さらに磁石を取りつけ金属的な音を響かせたり、
マイクの位置まで考えぬかれている。
ステージにはグランドピアノ、
アップライトピアノ、
アナログシンセサイザー・Prophet-10がコの字に並ぶ。
【曲目】
バッハ/半音階的幻想曲とフーガ
坂本龍一/solari
ハンス・ジマー/DayOne
ドビュッシー/月の光
メシアン/高いところのまなざし
角野隼斗/Human Universe
スクリャービン/ピアノ・ソナタ第5番
ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ
ストラヴィンスキー(アゴスティ編)/火の鳥
ラヴェル/ボレロほか
http://nhk.jp/p/ongakukan/ts/69WR9WJKM4/episode/te/X61K5833JY/…
■ 「Human Universe」
角野は「Human Universe」で
「人間の中にある宇宙」の表現をめざし、
新しいアルバムで追及し、
3曲ごとのセットを演奏、その曲間には即興を弾いて。
曲ごとに楽器もかわる。
プリペイドされたアップライトピアノでの
なんともひめやかな「月の光」ドビュシーや
「亡き女王のためのパバーヌ」ラヴェルのささやきが
えもいえず麗しい。
「火の鳥」ストラビンスキーはもうもう圧巻!
◆角野隼人
ショパンコンクールなどをはじめ
数々のピアノコンクールで優秀な成績をのこし、
東京大学理科一類に進学して研究者となる。
Cateen名でYouTuberとして活動。
ドキュメンタリーフィルム「不確かな軌跡」も劇場公開されている。