壮絶、ネトレプコのレオノーラ! オペラ「運命の力」@ミラノスカラ座 NHKBS | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 


 


(オフィシャルTrailer)

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ミラノ・スカラ座 2024 

「運命の力」 NHKプレミアムシアター

 


ネトレプコ、の歌うレオノーラ、

 

壮絶なドラマティコのソプラノが劇場に響きます。

 

1幕の男装、隠者とっている4幕、

 

地味な衣装ですが、華があります♪

 

ちょっとヴィブラート強くなった、と感じますが、

 

その声、その歌唱、その演技は

 

役の人間をくっきりと造型しています。

 


プレチオシルラのベルジャンスカヤ、

 

「ラタプラン」の射るようなまなざしで歌い切り、

 

合唱ともに凄い迫力。

 

 

アルヴァーロのジェイド、テノールがよく伸びて印象深い。

 

ネトレプコ相手役として渡り合っていました。

 

 

カルロのテジエは高めのバリトン。


修道院長のヴィノグラードフの深々とした声。

 

 

 

演出はレオ・ムスカート

 

ストーリーの読み替えはなくて、

 

4幕を時代別の戦時下の設定にしている、とか。

 

オペラでは18世紀の戦時中。

 

血が流れたり、銃をかまえた兵隊たちなど

 

実にリアルで、胸がつまります。

 

 

美術も全体に灰色、各場は回り舞台で。

 


なんといっても指揮シャイーの音楽の推進力がすごい!

 

序曲からぐいぐいと惹きこまれ、

 

緊張感に満ちたヴェルディの音楽があふれています。

 

オペラのなかでは歌手を活かして♪




<出演>


 ・レオノーラ:アンナ・ネトレプコ 


 ・ドン・カルロ:ルドヴィク・テジエ 


 ・ドン・アルヴァーロ:ブライアン・ジェイド 


 ・カラトラーヴァ侯爵:ファブリツィオ・ベッジ 


 ・プレチオシルラ:ヴァシリーサ・ベルジャンスカヤ

 
 ・修道院長:アレクサンドル・ヴィノグラードフ 


 ・フラ・メリトーネ:マルコ・フィリッポ・ロマーノ 



<合唱> ミラノ・スカラ座合唱団


<管弦楽> ミラノ・スカラ座管弦楽団


<指揮> リッカルド・シャイー 


<演出> レオ・ムスカート 



収録:2024年12月7日 ミラノ・スカラ座(イタリア)