「わたしのこころから
あふれた
ことばは
風にのって
蒼穹に
とける」
この皆川博子・ことばが印象的な表紙♪
1930年生まれの皆川さん、
「小説を書いているときが楽しい」とのこと。
長編『風配図』で紫式部文学賞受賞され、
短篇集『影を買う店』の新装版を刊行された。
このスピンでは
俳句「泰山木」19句を発表。
好きな句をこちらに
夜がわたくしをみつめる鏡のやうに 博子
炎天下ひとこゑのこし孔雀墜つ
月光をたてがみとして白馬疾駆る
(あおかけ)
凛然と焦土にたてり泰山木
さらに「試作1」と題した詩も⁉
◆スピンの河出書房新社からの紹介はこちら
日常に「読書」の「栞」を
──オールジャンルの新雑誌「スピン/spin」10号目です。
ジャンルに縛られない「書き手」との出会いの場を
「紙」でお届けします(16号限定)。
◉目次
[短期集中連載]
・芦沢央 おまえレベルの話はしていない(芝)
[ショートショート]
・田中有芽子 江ノ島のクリオネ
[詩と俳句]
・皆川博子 詩=試作1/俳句=泰山木
[エッセイ]
・稲葉賀恵 死者の言葉を再生するように
・海猫沢めろん 生き活と死に活
[連載小説]
・一穂ミチ ハイランド美星ヶ丘(第10回)
・大森美香 花と葉(第9回)
・尾崎世界観 すべる愛(第9回)
・恩田陸 そして金魚鉢の溢れ出す午後に、(第10回)
・堂場瞬一 連作 罪と罪(第10回)
・中村文則 彼の左手は蛇(第6回)
・藤沢周 利休残照(第10回)
[警察小説アンソロジー](第3回)
・石川智健 禍胎
[連載往復書簡] 最終回
・最果タヒ ときには恋への招待状
――詩人からさまざまな方へ、宝塚公演へのおさそいの記録。ゲスト=朝吹真理子
[連載詩]第7回
・最果タヒ キャラクターの血のみずうみに、ぼくの瞳が映ってる――A子さんの恋人詩集
[紙の話] 第10回
・越前和紙のはなし(取材・文=「スピン」編集部)
[詩歌の話/詩歌の楽園 地獄の詩歌]第10回
・渡辺祐真 近現代短歌 百年の歴史をたどる
[本の話]
・松田行正 レースに包まれた本
[連載書評/絶版本書店 手に入りにくいけどすごい本]
・朝宮運河 わが偏愛の絶版怪奇幻想文学
[連載エッセイ/書を買おう、街へ出よう。] 第10回
・斉藤壮馬 「ぼくのゴヴェヤユハ」
[紙のなまえ]