イザベル・ファウストの
モーツアルト ヴァイオリン協奏曲1、4、5番。
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
指揮はジョヴァンニ・アントニーニ
12月14日(土) 高崎芸術劇場 音楽ホール
イザベル・ファウストのヴァイオリンは
ストラディヴァリウスの「スリーピング・ビューティ」。
弓はガット弦を張っている、とのこと。
(ガット弦というのは羊の腸をよじってまっすぐにしたもで、
音色が柔らかくて芳醇な響きのクラシカルなもの)。
イザベルのソロ・ヴァイオリンの演奏とオーケストラとの
なんとみごとな調和!
イザベルはソリストでありながら
トゥッティ部分もオケとともに演奏!?
ソロのパートになると
湧きあがるような華麗な<楽>を響かせて。
身体そのものが音であふれている、
いえ、音楽で身体ができていて、
それを降りこぼしているような・・・
聴いているとその愉しさが、ビンビンと伝わって、
ジョバンニ・アントニーニ指揮と
イル・ジャルディーノ・アルモニコ。
古楽のオーケストラというと「典雅」、というイメージ。
それが、このオーケストラは強靭で、
なんとアグレッシブなこと!
アントニーニのパッションみなぎる、
踊るような指揮。
こんな劇的なモーツァルト、聴いたことがない!
たぐいまれな<楽興の時>でした。
アンコールは2曲
モーツァルト/ディヴェルティメント 第3楽章
ハイドン/交響曲第44番 第4楽章