昨日の兜太 「高崎兜太句会」2016年9月 他界される1年半前 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

「高崎兜太句会」2016年9月です。

 

 

 

兜太先生、はやばやと到着。

このところJR新幹線の時刻表がかわって、

次だと遅れてしまう、とか。

来月から15分早めに始めることとなった。



句会の前にお話し。

前日、中村草田男「萬緑(ばんりょく)」の解散に

立ち会ってこられたとのこと。



兼題は「水田(みずた)」。

6月にこの句稿を提出しているので、

いまの季節とはそぐわない(笑)。

三句&問題句を一句選えらぶ。

今回はわれて、まずは5点の


   月を抱く水田一枚ずつの物語


私も選びました。

ちょっとあまいかとも思うが・・・

兜太評:素朴な句。

     「月を抱(だ)く」ではなく「月抱(いだ)く」とすると

     平凡の非凡となる。


問題句のみで6点となったのはこの句。


   没頭すわたし秘かに棚田です


この句も選んだ。

兜太評:「没頭するわたし」と読む。

     なにかに没頭して不安、孤独な状態、

     「棚田」におちいった状態、自分は棚田的存在。

     平坦な田でなく、立体的な「棚田」であるのがよい。


兜太先生、今月の句の評価、点数で示された。


私、どうも「水田」「青田」などは苦手で、

今月は<無事通過>で終って(苦笑)。