明日までです!「『青猫』が『定本青猫』に辿りつくまで」 @前橋文学館 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

「『青猫』が『定本青猫』に辿りつくまで」 

 

前橋文学館へ行ってきました♪

 

 

萩原朔太郎第一詩集『月に吠える』は

 

感情の繊細なこと、

 

病的といってもいいほどの神経のおののき、

 

日本の詩壇に鮮烈な印象を刻みました。

 

 

 

 

 

 

『青猫』1923年刊

 

 

 

第二詩集『青猫』は1932(大正12年) 新潮社刊

 

『青猫』に関係する原稿や初出誌、

 

詩集が刊行された前後の書簡などが紹介されています。

 

朔太郎が<blue>と言っていた精神的な苦悩や情欲、

 

1919年に結婚し、

 

その生活変化などからの疲労感や倦怠感が色濃くにじむ。

 

そこから『定本青猫』へ。

 

救いを求めた哲学思想など、

 

その背景などを詳細に展示してあります。

 

 

 

「青」を基調とした<糸>が各コーナーをいろどり、

 

ちょっと塩田千春作品を思ったり、

 

朔太郎の詩に登場する「障子」、

 

みごとな建具が会場を飾っています。

 

 

 

 

 

『定本青猫』1936年(昭和11年)

 

 

 

朗読のコーナーが設えられ、

 

朔太郎の詩10篇がながれてる。

 

靴を脱いで、ゆったりとしたクッションにもたれて、

 

萩谷朔美さんの<声>で聴く、というより味わう。

 

<詩>がふりそそぐ。

 

至福の時間でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

この展示の図録、じつに充実♪

 

 

 

 

もうひとつのチラシ