「『青猫』が『定本青猫』に辿りつくまで」
前橋文学館へ行ってきました♪
萩原朔太郎第一詩集『月に吠える』は
感情の繊細なこと、
病的といってもいいほどの神経のおののき、
日本の詩壇に鮮烈な印象を刻みました。
『青猫』1923年刊
第二詩集『青猫』は1932年(大正12年) 新潮社刊
『青猫』に関係する原稿や初出誌、
詩集が刊行された前後の書簡などが紹介されています。
朔太郎が<blue>と言っていた精神的な苦悩や情欲、
1919年に結婚し、
その生活変化などからの疲労感や倦怠感が色濃くにじむ。
そこから『定本青猫』へ。
救いを求めた哲学思想など、
その背景などを詳細に展示してあります。
「青」を基調とした<糸>が各コーナーをいろどり、
ちょっと塩田千春作品を思ったり、
朔太郎の詩に登場する「障子」、
みごとな建具が会場を飾っています。
『定本青猫』1936年(昭和11年)
朗読のコーナーが設えられ、
朔太郎の詩10篇がながれてる。
靴を脱いで、ゆったりとしたクッションにもたれて、
萩谷朔美さんの<声>で聴く、というより味わう。
<詩>がふりそそぐ。
至福の時間でした。
この展示の図録、じつに充実♪
もうひとつのチラシ