昨日の兜太 高崎兜太句会・2016年3月16日 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高崎兜太句会は金子兜太を師として


それぞれの役割を分担し、

 

自主運営で行われています。


今日も兜太先生、

 

ドアを開け、お顔が見えると
 

メンバーはおのずと拍手。



初めのうち、


「声がよく出なくてな」と言ってらしたけれど、

句会が進むにつれて、どんどん調子がでて、


全句講評では、


「これは事実の報告だな、


この句は江戸期の月並俳諧、


発想がありきたり」などなどと、

 

ばっさばっさ。



なぜか兜太先生だと


かなりの辛辣なことを言われても、


後味が爽やか。



兼題は「坂」、季語は自由につける。


話題になった句は

 
  牛の眼にフクシマの炎熱の坂道


兜太評:淡々と書いている。
     「牛の眼」が効いている。

自由句ではこの句が高得点。

 
  鳰消えて湖ひろびろと父病めり


合評では


「父への想いがしみじみと伝わる」と好評。

兜太評:こういう句は評価が困る。


     内容も情を限りをつくしていていい。


     どこへ出しても秀作となる句。


     しかし、長いこと俳句をやっていると


     こうした類想はたくさんあって、


     句はよく書けているだけに悩ましい。


次回は「事故」が兼題(!?)となって終了。