「くさった蛤」
刺繍作家 ティム・サトミさん、
2023年「朔太郎を刺繍す」シリーズの18作品を
前橋文学館に寄贈。
その記念の展示が催されています。
ティムさんの作品には
古布・木材・写真・ビーズ・糸など
日本・海外、時代を越えて集めた素材を
時には布を染め、
細かなビーズをひとつひとつ「手仕事」される。
朔太郎の詩から切り取った世界を
独自の感性で、作品としている。
刺繍もふくめて<オブジェ>として
そこに存在する。
なかでも「酢えたる菊」が印象深い。
その作品の、モチーフとなった朔太郎の詩、
朔太郎自筆原稿や著書、雑誌など
をあわせて展示されて。
12月24日(日)まで。
◆ティム サトミ
1949年、岐阜県郡上八幡(郡上市)生まれ。
文化服装学院卒業後、京都、大阪、東京でアトリエを開き、刺繍を指導。
テレビ、雑誌、展示会の美術装飾や衣装を担当するなど、
多方面で活躍する一方、個展やグループ展で作品を発表。
前橋文学館で開催した「月に吠える」展(2017年)、
「サクタロウをアートする」展(2018年)では
「朔太郎を刺繍す」シリーズを発表。
刺繍表現の域を広げた創作活動を続け、
アーティストや美術関係者からも高い評価を得ている。