歌人・塚本邦雄創刊「玲瓏」110を(2023年10月)
装幀家・柳川貴代さんからご恵与いただきました♪
充実の誌面で、
「塚本邦雄作品研究座談会
『黄金律』PARTⅠを興味深く拝読。
秋扇の裏よりはらり散り来るイエスの皮膚のごとき銀箔 邦雄
この一首、
結句の「銀箔」の無惨の美しさ、
腐臭ののちの凄艶に惹かれる、と評されて。
この「はらり」、
「ごとき」の直喩のありようなどへの言及も。
雨夜白座(柳川貴代)「玻璃」十首
ろなるもの驢馬と路地ゆくほろほろと甘美な輪舞そぞろくろかも
(ロンド)
やみあがる玻璃のかけらは鎮めたし匣は綺羅張りお納戸色の
(はこ)
惹かれています。
小説家・塚本青史による発行。