俳句誌「豈」65号、
「俳句新空間」no.17&no.211を
俳人の堀本吟さんからご恵与いただきました。深謝。
「豈」に吟さんの俳句作品 40句、
<特集 北川美美全句集>に
「レクイエム・北川美美遺句鑑賞」を、
「藤原隆一郎『赤尾兜子百句選』頌」の俳書評を載せて。
俳句作品では「闇卍閨卍雪」に目を奪われました。
闇卍閨卍闇卍雪 吟
この句から始まる6句、この句を愛詠。
この漢字の連なり、
「闇」と「閨」の間におかれる「卍」、
なにか魔界、異界にいざなわれるよう。
「風景」10句の
曼珠沙華俳句なにごとすくと立つ 吟
作者の俳句への姿勢、
それこそ「すくと立つ」思いを、しかとみました。
他に「昼の劇」「時制の問題」、の各句が迫ってきます。
堀本 吟「イメージ『殺』」20句
意欲的な作品が迫ってくる。
殺した人殺された人奈良の夏 吟
三島忌やまるい檸檬ははじけるか 吟
吊るすとはむごい刑罰、なのだろうか 吟
[浮寝鳥」7句とエッセイ。
目を瞠り目を瞑りつつ浮寝鳥 吟