<小説の女王>の皆川博子さん。
その50年にわたる執筆の軌跡は膨大なもの。
その皆川さんの初めての俳句、
雑誌「スピン」3号に掲載されています。
表題は「青へ」
全14句。
端正な句はもとより、
かるい自己諧謔があったり、
その句から句への流れに
身をゆだねるのは心地よいこと。
その「言葉」、磨き抜かれて、
しなやかで、強靭で、しかも鞣されている。
句をここにあげたいのですが・・・
どうぞ、手に取ってご覧ください。
皆川さん、ほかに「絶版本書店」という連載書評で、
<手に入りにくいけどすごい本>
真継伸彦『鮫』を取り上げています。
◆日常に「読書」の「栞」を
――オールジャンルの新雑誌「スピン/スピン」3号目です。
ジャンルに縛られない「書き手」との出会いの場を「紙」でお届けします(16号限定)。
◉目次
[新連載]
・最果タヒ ときには恋への招待状――詩人からさまざまな方へ、宝塚公演へのおさそいの記録。
[短篇] ・川野芽生 サカナと、サカナでないもの [連載小説] ・一穂ミチ ハイランド美星ヶ丘(第3回) ・大森美香 花と葉(第2回) ・尾崎世界観 すべる愛(第3回) ・恩田陸 そして金魚鉢の溢れ出す午後に、(第3回) ・佐原ひかり リデルハウスの子どもたち(第3回) ・鈴木涼美 典雅な調べに色は娘(第3回) ・堂場瞬一 連作 罪と罪(第3回) ・藤沢周 利休残照(第3回)
[俳句] ・皆川博子 青へ
[エッセイ]
・金井美子恵 思い出すこと ・髙村志保 ブロマンスの風
・永田敬介 ディズニー
・中村文則 上手くいかなかった恋愛の話・電気篇 [小特集 絲山秋子 デビュー20周年] ・エッセイ 絲山秋子 ・特別コラム 木下古栗 ・絲山作品を読む
久田かおり/石森則和/明石博之/荻田泰永/阿部公彦/土屋裕一/杉江由次/波多野文平/ 細田亜津抄/富田恭彦/岩本太一/笠 間直穂子/高垣亜矢/有地和毅/藤井一至
[連載書評/絶版本書店 手に入りにくいけどすごい本] ・堂場瞬一 私の好きな本は絶版になる
・皆川博子 『鮫』 [本の話]
・鈴木成一 動かすもの
[詩歌の話/詩歌の楽園 地獄の詩歌] ・渡辺祐真 第三回 散歩をするように詩歌を読む
[紙の話]
・辻本力 印刷の現場で考えた、紙媒体と仕事の"これから"
[連載エッセイ/書を買おう、街へ出よう。] ・斉藤壮馬 第三回 「あるいは根雪のように、」 [コラム 日々] ・折坂悠太 夕景
[紙のなまえ]