『ヴェーゼンドンク歌曲集』(Wesendonck Lieder)、
リヒャルト・ワーグナーが
マティルデ・ヴェーゼンドンクの詩に作曲した連作歌曲。
藤村実穂子さんの歌唱は言うまでもありません。
一音一音、
ひとつの詩の言葉の
真珠の層がかさなるように言葉が紡がれ、
月のしづくのがかがやきを秘める音、
そんな声による<歌>、
そんな深い淵を表現する声楽家、
それが<藤村実穂子>というメゾソプラノ。
沁みとおる感銘を受け取って。
◆次の5曲から構成されています。
- 天使 Der Engel
- とまれ Stehe still!
- 温室にて Im Treibhaus
- 悩み(心痛) Schmerzen
- 夢 Träume
◆原詩(ドイツ語)と訳詩
ヴァーグナー Wesendonck-Lieder (biglobe.ne.jp)
マティルデは当時のパトロン・ヴェーゼンドンクの夫人、
そしてワーグナーの愛人。
<濃密なロマンティシズム>は
『トリスタンとイゾルデ』を作曲していたワーグナーに
多大な影響があったとのこと。