<狂言師・野村万作>名優たちの転機 聞き手は関容子さん 婦人公論11月号 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「名優たちの転機」婦人公論11月号

 

今月は、野村万作さん。

 

聞き手は聞き書きの名手 関容子さん。

 

 

万作さんから語られるのは

 

能楽師・觀世寿夫さん、二代目尾上松緑さん、

 

武智鉄二さん、茂山千之丞さん、滝沢修さん、

 

宇野重吉さん、笈田ヨシさん、堀口大學さん。

 

ご自身の三度の転機が語られて。

 

 

この方々の舞台を長年にわたり観劇されている

 

関容子さんのインタビューによって、

 

その筆によって、

 

くっきり、鮮やかに、凛とした佇まいで

 

立ち上がってくる野村万作さんのお姿。

 

 

万作さんの舞台を初めて観たのは

 

「冥の会」のギリシャ悲劇でした。

 

「メディア」「オイディプス」などの名舞台を拝見。

 

能・狂言の鍛えぬかれた<声>に驚愕、感嘆、しきりでした。

 

 

この記事にある

 

観世寿夫と野村万作による

 

シェーンベルク「月に憑かれたピエロ」、

 

これは観たかった・・・

 

 

狂言は何番か。

 

 

演出家・劇作家の遠藤啄郎による

 

少人数での<野村万作のトーク>で

 

「釣狐」などなどをお聞きしました。

 

その後、お茶をご一緒してお話ししたこと、

 

プリンアラモード(!?)を召し上がっていらしたこと、

 

懐かしく思い出しました♪

 

 

 

その野村万作「釣狐」、この6月にETVで放映。

 

 

狐の着ぐるみを付けず、羽織袴。

 

その眼(まなこ)、その指、その心の動き、

 

九十一歳とはとても思えない見事な身体!

 

至芸とはこのような舞台でしょうか。

 

生で観てみたい!

 

そしてその万作「釣狐」を同じ舞台に立ちながら、

 

食い入るよう真摯に、貪婪にみつめていた野村萬斎さん。

 

 

 

万作さんの深い静謐なお顔や立ち姿、

 

「婦人公論」をお手に取って、ごらんください。