モーツァルトはただただ天上の音楽! オペラ「フィガロの結婚」パリオペラ座2022 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

(webからお借りしました)

 

 

 

指揮ドゥダメルによるオペラ「フィガロの結婚」。

 

もうもう軽やかなこと、

 

その流れる様なテンポと明るさ、

 

モーツァルトの至上の音楽、

 

これほど美しかったのかと

 

ただただその<音>にひたり、漂います。

 

 

今回の新しい演出では、オペラ座のバックステージ。

 

美術は楽屋や衣装部屋が舞台となっていて、

 

掲示板にスケジュールまであって、

 

舞台裏に紛れ込んこんだよう。

 

 

演出はこの「置き換え」 と 「ストーリーの変更」があります。

 

第4幕のハッピーエンド、歌唱はそのままですが、

 

伯爵夫人が指輪を伯爵に返し、舞台から去ってゆきます。



衣装、美術は現代で

 

プロジェクションマッピングも効果的。

 

2022年2月ということもあって、

 

指揮者をはじめオーケストラ、合唱やバレリーナ、

 

マスクをしています。

 

 


 

 

伯爵夫人ロジーナのベントソンの第三幕アリア「あの楽しい思い出はどこに」、

 

せつせつとした情感、その表情、

 

ピアニッシモからピアノの色彩豊かで、

 

デリケートなソット・ヴォーチェ、魅力的。

 


スザンナのイン・ファン、何しろ「フィガロの結婚」というより

 

「スザンナの結婚」とタイトルをした方がいい、という説(笑)があるほど。

 

スザンナでこのオペラは決まる。

 

たしかな演技力、声は芯の強靭さをかんじさせるスーブレット。

 

伯爵夫人との「手紙の二重唱」は聴かせました。

 


ケルビーノのデゾンドレはズボン役(女性が男性役を演じる メゾソプラノ)

 

こんなに少年らしいケルビーノはあまりいないのでは。

 

第二幕「自分で自分がわからない」、

 

ときめき、恥じらい、その心臓の脈動まで聞こえてきそう。



フィガロのピサローニは声も演技もよくて。

 


アルマヴィーヴァ伯爵のモルトマンは

 

あまり<色好み>ではないような(衣装、地味なスーツ)・・・

 

 

 

 

 

◇パリ・オペラ座

 歌劇「フィガロの結婚」

 

  歌劇「フィガロの結婚」(全4幕)  モーツァルト 作曲

  演出:ネイシャ・ジョーンズ

【出演】

  アルマヴィーヴァ伯爵:クリストファー・モルトマン

  伯爵夫人:マリア・ベントソン

  フィガロ:ルカ・ピザローニ

  スザンナ:イン・ファン

  ケルビーノ:レア・デゾンドレ ほか

  合唱:パリ国立歌劇場合唱団

  管弦楽:パリ国立歌劇場管弦楽団

  指揮:グスターボ・ドゥダメル

 

収録:2022年2月1・3日

   パリ・オペラ座 ガルニエ宮(フランス)

 

10月9日  - プレミアムシアター - NHK

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