ちょと妖しい「彼岸花」の歌、北原白秋の詩、團伊玖磨の作曲 塚田佳男日本歌曲公開レッスン2016♪ | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 




ちょうどこの季節の花「彼岸花」の曲、

 

塚田佳男先生レッスンを受けました。

 

日本歌曲とは日本語の詩に

 

作曲された声楽曲のことです。



2016年6年前になるのですね。再録いたします。

 




日本歌曲の第一人者、塚田佳男先生の

歌い手とピアニストのための公開レッスン。

雨の中、熱心な聴講生が出席している。




 「三つの小唄」 北原白秋 詩
           團伊玖磨 作曲

 春の鳥
 
 石竹(せきちく)t
 
 彼岸花




この三曲でレッスンを受ける。

北原白秋『雪と花火』からの詩。

白秋の初版本がネットに全ページ掲載されているのに、

びっくり。そしてうれしい。

楽譜に載っている詩はどこから引用しているのか、

表記が違っていることが多く、

初版か全集を調べるようにしているので。


歌、ピアノともに西洋音楽ではなく

邦楽の<間>をあらわすよう、言われる。

ピアノは太棹あり、鼓あり、歌舞伎のツケ、の音色で、と。

うたの楽譜にある細かい「装飾音符」でなく、

「こぶし」にする。



半音づつ音程を上げていくのは

 

音程をきっちりとるのでなく

切れ目がわからないようにずりあげる、などなど。

これを「西洋音楽」で演奏する !?


ときおり先生、実際に歌ったりされる、

その<邦楽>の素晴らしいこと。


「彼岸花」の後奏の最終音、

楽譜に書かれている音より1オクターブ下げる、

 

と先生。

「鐘の音が遠くから響く」、

 

ところなのでこう弾くと

 

とても効果的になる。



塚田先生はこの曲の作曲家・團伊玖磨氏に聞いてもらい、

同意を得た、とのこと。

貴重なアドヴァイスを受けた。

 

 

 

 

 



塚田佳男先生




休憩で、リサイタル<萩原朔太郎をうたう>の

 

話なども先生といたしました。

「山村暮鳥『田圃にて』という詩、

楽譜では「たあんき ぽんき」になっていますが、

これは中田喜直先生が変えたのでしょうか?」

 

と質問したところ、

やはり作曲家による変更、と。