『月に吠える』萩原朔太郎・第一詩集、
1917年刊。
「およぐひと」
全五行の詩。
四行が一ページに置かれ、
最終行
およぐひとのたましひは水のうへの月をみる。
次の紙面の中央にあるのが
印象的。
『月に吠える』復刻版 天、アンカット
本の上部、天もペーパーナイフで
いちまい一枚、切ってゆく仕様。
復刻版もそのように造られています。
詩を一編一編、
まさに味わうようにたどってゆく。
言葉を彫っているような
活版、
その活字の組み方にも魅かれ詩集です。