懐かしい本が出てきました。
中村屋、四代に仕えた中村小山三さん。
小山三さんのトークショーにも2、3度伺いました。
このブログは2014年、
この1年後2015年に旅立たれて・・・
中村小山三丈の語りおろしの本。
大正9年生まれの93歳、現役歌舞伎役者。
「大正十三年、四歳で十七代目中村勘三郎に入門以来、
中村屋三代に仕える女形。
昭和の名優から現在の俳優、劇作家たちとの逸話やこぼれ話、
戦前戦中戦後の舞台、海外公演、
十八代目勘三郎との別れ―。「小山三さんへ三十三の質問」つき」。
と、この紹介には三代とありますが
先生(十七代勘三郎)、
十八代勘三郎、勘九郎、七之助、そして七緒八ちゃんまで
四代にわたり中村屋を支え続けた、
歌舞伎の生き字引。
十七代が「俺の柩には、小山三を入れてくれ」と
言ったのは有名な話。
先ごろ、松尾芸能賞を受賞。
小山三さんのトークショーに2度ほど参加。
小山三さん話し出すと、
話す、話す、もう止まらない(笑)。
四谷怪談での後見のこと、
大向こう(屋号を取り違えたことも)、
愛犬ガルちゃんことガルボのこと、などなど。
ちょっと高めの声の艶、はり、さすが。
途中、ケータイが鳴っても、
「いま、トークショーしてんの」と
電話でひとしきりおしゃべり。
そんな小山三さんのしゃべりくちを活かした
聞き書きの本『小山三ひとり語り』。
たっぷり楽しめること、うけあい。
◆著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
中村小山三。
屋号、中村屋。
紋、角切銀杏。
本名、福井貞雄。
舞踊名、猿若勘司朗。
大正9年8月20日、東京鳥越生まれ。
四歳で三代目中村米吉(当時。後の十七代目中村勘三郎)に入門し、
15年10月本郷座『忠臣講釈』の重太郎の一子で中村小米を名乗り初舞台。
十七代目勘三郎が四代目もしほを襲名した昭和4年に中村蝶吉に改名。
23年6月東京劇場『御存俎板長兵衛』の娘役で中村しほみと改め、名題昇進。
34年4月歌舞伎座、十八代目勘三郎が五代目中村勘九郎として
初舞台を踏んだ『昔噺桃太郎』のお雉で二代目中村小山三を襲名。
中村屋三代に仕える女形。
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)