中村屋、四代に仕えた名物女形・中村小山三『小山三ひとり語り』&小山三さんのトークショー♪ | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

懐かしい本が出てきました。

 

中村屋、四代に仕えた中村小山三さん。

 

小山三さんのトークショーにも2、3度伺いました。

 

 

このブログは2014年、

 

この1年後2015年に旅立たれて・・・

 

 

 

 

中村小山三丈の語りおろしの本。

大正9年生まれの93歳、現役歌舞伎役者。

「大正十三年、四歳で十七代目中村勘三郎に入門以来、


中村屋三代に仕える女形。


昭和の名優から現在の俳優、劇作家たちとの逸話やこぼれ話、


戦前戦中戦後の舞台、海外公演、


十八代目勘三郎との別れ―。「小山三さんへ三十三の質問」つき」。



と、この紹介には三代とありますが

 

先生(十七代勘三郎)、


十八代勘三郎、勘九郎、七之助、そして七緒八ちゃんまで


四代にわたり中村屋を支え続けた、


歌舞伎の生き字引。

 

十七代が「俺の柩には、小山三を入れてくれ」と

 

言ったのは有名な話。


先ごろ、松尾芸能賞を受賞。



小山三さんのトークショーに2度ほど参加。


小山三さん話し出すと、

 

話す、話す、もう止まらない(笑)。

 


四谷怪談での後見のこと、


大向こう(屋号を取り違えたことも)、


愛犬ガルちゃんことガルボのこと、などなど。

 


ちょっと高めの声の艶、はり、さすが。



途中、ケータイが鳴っても、


「いま、トークショーしてんの」と

 

電話でひとしきりおしゃべり。

 



そんな小山三さんのしゃべりくちを活かした

 

聞き書きの本『小山三ひとり語り』。

たっぷり楽しめること、うけあい。




◆著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

中村小山三。
屋号、中村屋。
紋、角切銀杏。
本名、福井貞雄。
舞踊名、猿若勘司朗。

大正9年8月20日、東京鳥越生まれ。
四歳で三代目中村米吉(当時。後の十七代目中村勘三郎)に入門し、
15年10月本郷座『忠臣講釈』の重太郎の一子で中村小米を名乗り初舞台。
十七代目勘三郎が四代目もしほを襲名した昭和4年に中村蝶吉に改名。
23年6月東京劇場『御存俎板長兵衛』の娘役で中村しほみと改め、名題昇進。
34年4月歌舞伎座、十八代目勘三郎が五代目中村勘九郎として
初舞台を踏んだ『昔噺桃太郎』のお雉で二代目中村小山三を襲名。
中村屋三代に仕える女形。

(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)