最期の日まで、本に溺れる! 皆川博子『辺境図書館』&『彗星図書館』 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな雨の日、

手に取って鍾愛するのは、

皆川博子『辺境図書館』2017年刊&『彗星図書館』2019年刊。




18(縦)×12(横)×2.6(幅)センチ、

四六版サイズ本の横を少しおとして、

それがじつに瀟洒。

白と青と金で美しいというより綺麗。


装画・扉は伊豫田晃一、

装幀は柳川貴代のおふたり。

これまで、

皆川本『結ぶ』『鳥少年』『クロコダイル路地』を

装画、装幀を手がけられている。

 

 

 

 

 








<最期の日まで、本に溺れる。>

帯にあるこのジャックに鷲づかみにされる。

妖しい、美しい本、

「これらを読みたければ自分で探せ」、とある。


帯、そして扉にあるのは、これ。

<「知れば知るほど

 読めば読むほど

 好きになる。


小説の女王が耽読した、妖しくも美しい本の数々>。

書き下ろし短編「水族図書館」も収蔵。


《この辺境図書館には、

皆川博子館長が蒐集してきた名作・稀覯本が収められている。

知らない、読んだことがない、見つからない――。

そんなことはどうでもよろしい。

読みたければ、世界をくまなく歩き、発見されたし。

運良く手に入れられたら、未知の歓びを得られるだろう。
               (辺境図書館・司書)》