エッセイスト関容子さん、山本掌 句集『月球儀』の紹介♪  | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山本掌 句集『月球儀』を

 

2年前上梓しました。

 

いち早く紹介してくださったのが、

 

敬愛のエッセイスト関容子さん。

 

 

関容子さんはご存知のように

詩人堀口大學『日本の鶯』、

歌舞伎役者、十八代勘三郎や数多くの舞台人の

聞書きの第一人者。


ご自身でも俳句をつくられている。


ご許可をいただき、

 

書いてくださったた文章をここに。

 

 

 

<山本掌さんの第四句集「月球儀」を読む>

私の親しいSさんの句友、

 

掌さんから第四句集を頂戴した。

装丁はなんと!司修さんで、

帯に皆川博子、金子兜太の名が並ぶ。

兜太先生は掌さんの師匠筋だから、

 

当然とも言えるけれども、

皆川さんが、「好きです、選び抜かれた表現も、

 

その身にあるものも」。

、、、という賛辞を出しているのはかなりのことだと思う。

 



その上まだ贅沢なことには、

冒頭に同じ前橋出身の大詩人、

 

萩原朔太郎撮影の写真数点を載せて、

それに自作の句を添えたこと。

 

 

 

 

 

 

 



例えば、私の好きな写真、

 

大森駅前の坂道、にはこんな句が。


  影なくす唇(くち)に秋蝶触れてより


なんとも大人っぽく、静かで、怖い。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆関容子著

『日本の鶯 堀口大学聞書き』角川書店、1980 のち講談社文庫、岩波現代文庫 2011.1
『中村勘三郎楽屋ばなし』文藝春秋、1985 のち文庫
『おもちゃの三味線 白鸚・勘三郎・芥川比呂志』文藝春秋、1989
『役者は勘九郎 中村屋三代』文藝春秋、1992 のち文庫
『花の脇役』新潮社、1996 のち文庫
『芸づくし忠臣蔵』文藝春秋、1999 のち文庫
『虹の脇役』新潮社、1999
『歌右衛門合せ鏡』文藝春秋、2002
『海老蔵そして團十郎』文藝春秋、2004 のち文庫 10代目市川團十郎、11代目
『女優であること』文藝春秋、2004
『新しい勘三郎 楽屋の顔』文藝春秋、2005
『再会の手帖―また逢いたい男たち』幻戯書房、2007
『芸談十五代目片岡仁左衛門』篠山紀信共著 小学館 2009
『舞台の神に愛される男たち』講談社 2012
『勘三郎伝説』文藝春秋、2013
『客席から見染めたひと』講談社、2016