皆川博子『愛と髑髏と』復刊されました。
29年ぶりとか。
皆川博子、初期幻想短編小説集。
カバーイラスト:伊豫田晃一
カバーデザイン:大武尚貴
そのなかの「風」は鍾愛の作品で、
なんど読んだことか。
「庭は寝がえりをうって、背をむけた。」
この最初の行で、作品の世界へ惹き入れられか、どうか。
「鈴蘭は、こっけいなほど可憐な花をつけた。
しかし、これもまた華麗な毒をもつことを、
わたしは知った。」―「丘の上の宴会」。
悦楽園
猫の夜
人それぞれに噴火獣
舟歌
丘の上の宴会
復讐
暁神
この皆川ワールド(精緻なことばで構築された)
<妖かしの世界>にたゆたえる至福の刻をどうぞ。