テノール・笛田博昭のリサイタル、
今年6月9日にテアトロ・ジーリオ・ショウワで催され、
会場で笛田博昭のベルカントのテノールを堪能。
そのリサイタルが放映されました。
テノール<笛田博昭>の
その輝かしい声、
きらきらと一音一音が雫となって、
ホールいっぱいに降りそそいで。
プログラムは時代を追っていて、
一部はベッリーニ、トスティの歌曲と
ドニゼッティのオペラ『ラ・ファヴォリータ』のアリア。
トスティの<アマランタの4つのカンツォーネ>
聴くことのまれなこの作品、
2曲目の「そっとしておいて」の印象深いこと。
笛田さんがさらに経験や時間をかさねたとき、
また聴いてみたい曲。
マスネの歌曲とオペラ。
歌曲「エレジー」が切々として。
『ウェルテル』から「春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」、
このアリアのよかったこと。
笛田ウエルテルを聴いてみたい♪
さらに
ヴェルディの『運命の力』から
「おお、天使の胸に抱かれている君よ」、
ベルカントから重いものへ、
声がどんどん伸びて、響きわたる、
まさにテノールの輝かしさが、煌びやかな歌唱。
胸板が厚く、頭蓋もじつに良く鳴りそう。
私事ですが、
笛田さんの大学時代の中島基晴先生、
私の発声の師匠。
ピアノはオペラ・アリア、歌曲の伴奏者として
絶大な信頼を寄せられているスカレーラ。