金子兜太主宰「海程」 『海程句集Ⅲ』海程五十周年記念アンソロジー | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

海程五十周年記念アンソロジー 表紙

 

 

 

 

ブログ「金子兜太アーカイブ」に、

<海程創刊50周年記念アンソロジー>

がアップされています。

金子兜太主宰の「海程」、

ひとりの主宰で50年続く俳句誌は奇跡的なこと。



【同人の章】

あ行~か行
 https://kanekotota.blogspot.com/2017/10/blog-post_46.html

さ行~た行
 https://kanekotota.blogspot.com/2017/11/blog-post_19.html

な行~た行
https://kanekotota.blogspot.com/2017/12/blog-post_10.html

ま行~わ行
https://kanekotota.blogspot.com/2017/12/blog-post_23.html

物故同人
https://kanekotota.blogspot.com/2017/09/blog-post_27.html



わたくしのはこの十句です。




    山 本   掌


鬱きざす頭蓋に散らす花骨牌(はなかるた)


口中の暗渠紅梅咲きて散り


白梅やあれはわたしの離魂(ドッペルゲンガー)


花ミモザあやまちのごと虚無に棲む


白馬(あおうま)のまなぶたをうつさくらかな


はつなつや霊長類としてさびる


麦の秋破れし海図の少年期


月光の贄なるわれの生死かな


霧を裂きゆく言の葉を一花(いちげ)とし


裂帛や霧は人体這いのぼり




画像:表紙 

    背に金の箔押し


    「海程句集Ⅲ」 

 

海程創刊五十周年記念アンソロジー