「笛田博昭&ヴィンチェンツォ・スカレーラリサイタル」
2019年6月9日(日)、
テアトロ・ジーリオ・ショウワで聴いてきました。
ベルカント歌手<笛田博昭>の
輝かしい声、
きらきらと一音一音が雫となって、
ホールいっぱいに降りそそいで。
プログラムは時代を追っていて、
一部はベッリーニ、トスティの歌曲と
ドニゼッティのオペラ『ラ・ファヴォリータ』のアリア。
トスティの<アマランタの4つのカンツォーネ>
聴くことのまれなこの作品、
2曲目の「そっとしておいて」の印象深いこと。
二部にはマスネの歌曲とオペラ。
歌曲「エレジー」が切々として。
『ウェルテル』から「春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」、
このアリアのよかったこと。
さらに
ヴェルディの『運命の力』から
「おお、天使の胸に抱かれている君よ」、
最後はジョルダーノの『アンドレア・シェニエ』から
「五月の晴れた日のように」。
ベルカントから重いものへ、
声がどんどん伸びて、響きわたる、
まさにテノールの輝かしさが、煌びやかな歌唱。
胸板が厚く、頭蓋もじつに良く鳴りそう。
ピアノは名手
ヴィンチェンツォ・スカレーラ。
このリサイタル、NHKで9月に放映とか。
ご覧くださいませ。
◆笛田博昭インタヴュー
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