テノール「笛田博昭リサイタル」 @テアトロ・ジーリオ・ショウワ | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「笛田博昭&ヴィンチェンツォ・スカレーラリサイタル」

2019年6月9日(日)、

テアトロ・ジーリオ・ショウワで聴いてきました。

 

 

ベルカント歌手<笛田博昭>の

輝かしい声、

きらきらと一音一音が雫となって、

ホールいっぱいに降りそそいで。


プログラムは時代を追っていて、

一部はベッリーニ、トスティの歌曲と

ドニゼッティのオペラ『ラ・ファヴォリータ』のアリア。

トスティの<アマランタの4つのカンツォーネ>

聴くことのまれなこの作品、

2曲目の「そっとしておいて」の印象深いこと。


二部にはマスネの歌曲とオペラ。

歌曲「エレジー」が切々として。

『ウェルテル』から「春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」、

このアリアのよかったこと。

さらに

ヴェルディの『運命の力』から

「おお、天使の胸に抱かれている君よ」、

最後はジョルダーノの『アンドレア・シェニエ』から

「五月の晴れた日のように」。


ベルカントから重いものへ、

声がどんどん伸びて、響きわたる、

まさにテノールの輝かしさが、煌びやかな歌唱。


胸板が厚く、頭蓋もじつに良く鳴りそう。

 

 

ピアノは名手

 

ヴィンチェンツォ・スカレーラ。


このリサイタル、NHKで9月に放映とか。

ご覧くださいませ。




◆笛田博昭インタヴュー
   https://www.jof.or.jp/performance/ciaopera/vol_33/