「シェーンベルク」の歌曲、ピアノ曲を聴いてきました。
東京・春・音楽祭2019の
「東京春祭ディスカヴァリー・シリーズ」。
偉大な作曲家の軌跡をたどる今年のテーマは
<シェーンベルク>。
日本・オーストリア国交樹立150周年を記念するコンサート。
シェーンベルクは十二音技法や無調音楽。
まさに現代音楽の改革者。
シェーンベルクがすでに100年となっているのに驚きます。
「グレの歌」、「浄められた夜」は後期ロマン派のよう。
このコンサートで歌われた
「感謝」はロマンティックで劇的な曲でした。
そこから10年、無調へ、十二音技法へ。
演奏は、現代音楽を得意とする実力派ぞろいで、
松平敬のどんな曲であっても
素晴らしく明晰でいて、あたたかい。
池田香織の充実した声。
バリトン:松平敬&ピアノ:中川俊郎
メゾソプラノ:池田香織&ピアノ矢田信子
ピアノ須藤千晴
白井史人(日本学術振興会特別研究員)のお話で進行。
プログラムはこちら
東京春祭ディスカヴァリー・シリーズ vol.6
<シェーンベルク――20世紀に翻弄された巨>
~偉大な作曲家の軌跡をたどって
(日本・オーストリア国交樹立150周年記念)
2019.3/21(木・祝)15:00
上野学園 石橋メモリアルホール
●曲目
山鳩の歌(《グレの歌》より)
感謝 op.1-1
2つの歌 op.14
I. 私は感謝するにはおよばない
II. この冬の日々に
渚にて
4つの歌 op.2
《6つの小さなピアノ曲》 op.19
I. Leicht, zart (軽やかに、柔らかく)
II. Langsam (遅く)
III. Sehr langsam (非常に遅く)
IV. Rasch, aber leicht (速く、しかし軽やかに)
V. Etwas rasch (いくぶん速く)
VI. Sehr langsam (非常に遅く)
《架空庭園の書》 より
第10曲 待ちこがれて私は美しい花壇をみつめる
第12曲 深い草地の中できよらかに憩うとき
第14曲 これ以上言わないで
第15曲 わたしたちは夕闇の中にいた
《5つのピアノ曲》 op.23