エレンマン
ショーソン作曲「愛と海の詩」を
NHK Eテレで聴く。
N響 第1809回 定期公演に上演された。
「愛と海の詩」はメゾソプラノとオーケストラ作品。
マレーナ・エルンマンの歌による。
なかなか上演されることのない曲目なので、うれしい。
「オランダの指揮者エド・デ・ワールトが、フランス近代の傑作を繊細に表現。
エルンマンはジャズやポップスでも活躍するスウェーデンのメゾ・ソプラノで、
フランス物にも定評がある」とのこと。
当日のプログラムは
1.組曲「マ・メール・ロワ」(ラヴェル)
2.シェエラザード(ラヴェル)
3.「愛と海の詩」作品19(ショーソン)
4.交響詩「海」(ドビュッシー)
とフランスもの。
ワールトは「ブルックナーやマーラー、ワーグナーなどドイツ音楽でない
フランスもののラヴェルやドビュシーの音をN響とどうつくるか」と話す。
エルンマンは「ショーソンはとてもドラマティック、
オーケストラの音楽が美しいので聞きほれてしまう」。
◆NHK定期公演
管弦楽:NHK交響楽団
メゾ・ソプラノ:マレーナ・エルンマン
指揮:エド・デ・ワールト
2015年5月15日 NHKホール
◆マレーナ・エルンマン
スウェーデンのメゾ・ソプラノ。
スウェーデン王立音楽アカデミー、
フランスのオルレアン音楽院、
ストックホルム国立オペラ学校で学ぶ。
1998年、サンドストレムのオペラ《町》カヤ役でオペラ・デビュー。
2000年5月、ブリュッセルおよびパリで上演されたヘンデル
《アグリッピーナ》ネローネ役が絶賛され人気を決定付けた。
ヘンデル、モーツァルト、ロッシーニのオペラで活躍する一方、
ビゼー《カルメン》タイトル・ロールも得意としている。
2005年にはフィリップ・ブスマンスの新作オペラ《ジュリー》初演で
タイトル・ロールを歌い、同オペラを大成功に導く。
演奏会活動も盛んで、特に近現代歌曲に定評がある。
エルンマンはジャズやポップス、ミュージカルも好んで歌い、
2009年にはユーロヴィジョン・ソング・コンテストに
スウェーデン代表として参加している程で、
ジャンルを超えて幅広く活躍する多才な歌手である。
NHK交響楽団とは初共演。