第五福竜丸、ご存知ですか? @ 第五福竜丸展示館 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

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               第五福竜丸


第五福竜丸は昭和29年、マーシャル諸島で

おこなわれた原爆実験で被爆した漁船。

現存し、いまこの展示館にある。


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船を取り囲むように作られた館。

船は木造で樫で建造されている。

その木肌は荒々しい。

波に、潮風に、雨に、死の灰に、

時にさらされたあとが歴然とある。


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展示館の学芸員・市田真理さんの気持ちのこもった話し。

この福竜丸が被爆したときの原爆実験の名が「ブラボー」と。


船底は平らですべてマグロや獲った魚をいれる。

そのため船員23名はカイコ棚に寝る。

「死の灰」、ガイガーカウンターとともに

布団と枕が展示されていたが、

身体を折りたたみ寝たという130センチのほどの長さ。

こどもの昼寝用にもみたないほど。

どれだけ過酷な労働であったか、

胸をつかれた。


一歩外のマリーナにはたくさんの<うつくしい>船が

係留されている。


レクチャーは安田和也学芸員。

たくさんの資料・画像で第五福竜丸の被爆状況、

その後、日本に戻ってからの地元静岡・漁業・政府の対応、

新聞などの報道などをレクチャーを受ける。

この第五福竜丸は象徴的な船となった。

フクシマを体験しているまさに今、

同じことが繰り返されている、とも。


この会は写真家・藤原新也氏の企画。

レクチャーの後、

藤原さんと安田さんの対談も。





第五福竜丸展示館

〒136-0081
東京都江東区夢の島2-1-1
TEL +81-3-3521-8494

URL http://d5f.org



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