今日6日ぶりに自分の家に帰る。
来るときはまさかこんなに居るとは思ってもいなかった。
結局、10日から16日までずっと事務所という名の牢獄に監禁されていた。
その牢獄には、料理人がついており、1日2回支給される食事が唯一の楽しみだった。
朝8時に竹刀で叩き起こされ、そこからすぐに作業が始まる。
作業は簡単なものではないが、集中しなければならないので、時間があっという間に過ぎた。
監守の鈴木さんはとても良い人で、遅番のときはタバコを差し入れてくれた。
鈴木さんはこっそり鍵を開け、僕を牢獄から出し、一緒にベランダでたばこを吸いながら語り合った。
逃げようと思えば、監守の鈴木さんを殴って逃げれたかもしれない。
しかし、鈴木さんを目の前にすると、逃げる気も失せた。
この生活が6日続き、今日僕は釈放された!
最後に鈴木さんが見送ってくれ、
鈴木さん「出所のお祝いになんか食べよう。」
と言ってくれ、牢獄近くの回転寿司に行った。
こんなに美味しいものはなかった。
僕は涙を流しながら、ヤリイカを何個も何個も食べた。
鈴木さん「もっと高いの食べてもいいんだぞ。オレのオゴリなんだから…」
でも、安い皿でもう十分だった。
そうして、寿司屋を出て、ついに鈴木さんとお別れのときがきた。
鈴木さん「じゃあ、オレ百均に用事あるから。」
別れはとてもあっさりしたもので、僕は鈴木さんから貰った電車賃280円を握り締め、常磐線に乗った…
ばし
